
自分が他人にどんなふうにみられているか、気にしたことはありますか?
ありますよね。当然。
そんなとき、本当の自分はどこにいるのでしょう?
今日ご紹介するのは、心の奥底に押し込めた自分自身を愛したくなる、青春恋愛小説です。
もくじ
夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く/汐見夏衛

人からすすめられて購入した1冊です。大正解!
久しぶりに青春ど真ん中の恋愛~~っていう本を読んだかも。
とても読みやすくてすらすらと読んじゃいました。
汐見さんのこの作品はシリーズとなっているそう。そちらも楽しみですね。
ではさっそくあらすじへ。
あらすじ
誰から見てもいいこにみえるようにふるまってきた茜。
にこにこと誰にでも人当たりよく接する茜にも、嫌いな奴がいる。
隣の席の青磁だ。彼は面と向かって茜のことを「嫌いだ」と言う。
他人の気持ちを顧みずはっきりものをいう青磁のことが苦手だったが、
苦しんでいる茜を救い出してくれたのは青磁だった。
少しずつ2人は仲良くなっていくが、青磁にはある秘密があった。
そして、茜にも優等生になり続けようとする、秘密があった。
2人の生き方の理由が明らかになっていく。
さて、2人の行く末は?
名言
「夜明けに会いたいと思った人が、
一緒に朝焼けを見たいと思った人があなたにとっていちばん大切な人」
感想
学校って、大変な場所だと思う。
みんなと同じを強いられる。個性は殺される。
そして、集団が言うことが絶対である。
にこにことやり過ごす茜の気持ちがよくわかりました。
出る杭は打たれるをいいますが、学校ではそういった存在はめちゃくちゃに打ちのめされることが多い。
特に女の子はそうだろうなと思います。
逆に青磁はなぜ何を言っても許されるポジションに付けたのでしょう?
性別の差?
いいえ、彼のメンタルが為せる技なんでしょうね。
やりたいことが決まっている。だいじなものが決まっている彼にとって
他人の意見なんて路傍の石以下なのですね。
案外、他人の意見や他人にどう見られてるかなんて
気にしなくてもいいのかもしれない。
気にしてるから、気になるだけ。
もっと大切なことのために時間や気力やら様々なものをつぎ込んだほうが、圧倒的に人生が輝くってことに気づかせてくれた本です。
HSPやACの人に読んでほしいなと思いました。
続編も楽しみ^^