
大切な人が突然いなくなったら、あなたはどうしますか?
コロナコロナと騒いでいる毎日で
重篤な病気にかかるかも?と不安な方も多いでしょう。
でも実は、コロナなんてなくても
毎日大好きな人が生きてくれているってすごいことですよね。
今日紹介するのは、大好きな人を亡くしてしまった人のおはなし。
もくじ

タイトルと表紙に惹かれて買って、橋本紡さん作品初挑戦となりました。
代表作は「半分の月がのぼる空」。こちらはアニメにも映画にもなっているそうですね!
知らなかったのでチェックしてみないとな。
原作も読んでみたいです。
残念ながら橋本さんはすでに作家活動を引退されているようです。
新しい著作は出ていないのが少し残念ですが、引退しても何年たってもたくさんの人に本を読んでもらえるって、すごいことだな~と思いました。
本ってすごいな、やっぱり。
さて、それでは本日のお話に参りましょう。
奈緒子は、突然最愛の人、加地君を事故で亡くしてしまう。
その影響なのかわからないけれど、玄関でしか眠れなくなってしまった奈緒子。
事故から1年半たった今でも、眠りにつく前は加地君におやすみといいながら寝ているのだった。
加地君のことが忘れられなくて、加地君の親友であり、今は奈緒子の恋人である巧とも大きな進展のないまま、
宙ぶらりんで過ごす毎日を送っていた。
しかし、そこに奈緒子の父が田舎から家出してきたことをきっかけに、2人の時間が動き始める。
「世の中には動かなきゃ見えてこないものがあるんだよ。
俺はそういうのをずっと避けてきたんだ。
でも、これからはできるだけ動こうと思ってる。
たとえ状況自体は変わらなくても、見る目が……いや俺たち自身が変わるはずなんだ」
「人はいつまでも同じ場所にはいられないんだよ」
ありがたいことに、27歳のになってもわたしの親戚はみんな元気で、なんとか大事な人を亡くさずに済んでいる。
去年祖母が病気したときには、どきどきどきどきして、動悸で眠れない日が続いた。
もし誰かを亡くしてしまったときには、わたしは前にすすめるだろうか?
作中で、奈緒子が忘れなくてもいいんだ、といっていたのが心に響いた。
無理して忘れようとするんじゃなくて、共に生きていく。
亡くした事実と一緒に。
いつかのために、この本に出会えてよかった。
そしてもうひとつ。
ブログを書くにあたって再読したら、この本は夢を追う人へのエールを込めた本であることにも気づきました。
立ち止まってたら同じ景色しかみえないよ、進まなくっちゃ。
大丈夫だよ、ちょっとずつ行こう。
そんなふうに自分を優しく連れ出してくれるようなお話でした。
本を読んでると、今この本に出会えたのって運命なんじゃない??
って思うような内容が書いてあることがありますよね…
再読して、このエールに気づけたことも運命な気がしています。
ありがとう。そして頑張ろう、と思ったななおなのでした。