
みなさんは、最近泣ける映画、アニメ、小説に出会いましたか??
創作物で涙すること、馬鹿にされてしまうこともあるけれど、わたしは惜しげもなく泣きますしなんなら号泣します。
「涙を流す」と副交感神経が優位になり、心を落ち着かせてくれる効果やリラックス効果、ストレス発散効果があるそうですよ!
今日はそんなわたしから、泣ける恋愛小説のご紹介!
さあ、レッツ涙活!!
もくじ
君の膵臓をたべたい/住野よる
今日ご紹介する本は住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」。
このインパクトが強すぎる血なまぐさいタイトルが話題となりましたよね。
2016年本屋大賞第2位でしたし、劇場版アニメ化、そして映画化もしていますので、
耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
住野よるさんの特徴のある文のリズムが心地よい作品でした。
それではあらすじにいってみましょう!
あらすじ
*
僕は、病院の待合で「共病文庫」という文庫本を拾う。
そこには膵臓の病気で余命があと少しであることが綴られていた。
そしてその本は、クラスメイトの山内桜良のものだった。
最初は気乗りしなかったけれど
病気のことを知っている唯一のクラスメイトとして、
僕は山内桜良の残りの時間を一緒に過ごすようになっていく。
*
名言
「私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。
そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。
一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。
私は今日、楽しかったよ」
「自分で選んで、君に出会ったの」
感想
※※ネタバレしないようにしますが、気になる人は読んでから見てくださいね※※
余命がわかっているヒロイン。
いわゆる定番テーマかもしれませんが、やっぱり手を出しちゃう…。
悲しいんでしょ?悲しい別れなんでしょ?とわかっていても読んじゃいますね。
けれどこの作品は、すこし斜め上をいきました。
だからこそ推したい。
この作品を読んでの感想ですが…
わたしは仕事柄、よく年上の人とお話をします。
その中でよく、
「若くていいねえ、一番楽しいときよ」
「わたしたちはもう死ぬだけだけど、あなたには未来があるから」
と言ってもらうことがあります。
冗談めかした言い方だとしても、少しもやもやして、肯定しにくいこの言葉。
かなりの頻度で言われます。
勤め先は整形外科で、命をとられる病気ではない人が多い中、そのように言われることがとても多い。
これが、ほんとうに多い。
反論したいけれど、これまではどう伝えていいのか、言葉が見つからなくて、あいまいに笑ってごまかしてにごしていました。
たしかに、人間としての寿命を考えると、残された時間はわたしのほうが長いだろう。
でも、年をとっている人と、若い人の一日の価値に差はないとも思う。
時間は同じ24時間だし、どんなふうに過ごすかは自分自身にゆだねられているところも同じ。
若いほうが体力はあるし、いろいろ挑戦しやすいのもわかるけど。。
残りが少ないと言いながらも、無為に過ごしてしまうのは、本当は人生残り少ないという自覚がないのでは?と思ってしまうのです…。
自分の人生の舵を握るのは自分しかいないし、責任をとってくれるのも自分だけ。
楽しむときも、頑張るときも、今日という日を精一杯過ごそう。
いつかわたしも年をとったとき、それでも毎日楽しいよって誰かに言える毎日を過ごそう。