隣の芝生は青くみえる。 本屋さんのダイアナ/柚木麻子

今日ご紹介する本は柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」。

みなさんは同性の友人に嫉妬したことがありますか?

嫉妬。

人間の7つの大罪のひとつといわれている、他人をうらやむみにくい感情とされていますね。

仲良しの友人が、ふとうらやましくなることがありませんか?

この本は、嫉妬と友情がテーマになっています。

相反するようなふたつの言葉ですが、お互いが違うことを認められたらうまくいくのかも。

もし今の自分に自信がなくて、他人のいいところばかりうやらんでしまうという人はぜひこの本を読んでみてください!

あらすじ

主人公は2人。


ひとりは「大穴」と書いてダイアナ。

キャバクラ勤めの母と競馬好きの父に名付けられたその名前にコンプレックスを抱えている、きれいな女の子。

もうひとりは彩子。


おっとりした優しい雰囲気の女の子。

2人は小学3年生のときに出会い、本をきっかけに仲良くなります。

正反対のふたりは、相手のことを好きだけれど、羨み嫉妬してしまい、自分自身のあり方に悩みます。

大好きなのに、その道は分かれてしまい、喧嘩してそのまま離れ離れになってしまう。

悩みながらも、成長して関わり続ける2人の関係に注目!

名言

「ダイアナ、自分で自分を狭いところに押し込んじゃ駄目だよ。」

感想

見どころとしては、思春期の女の子の心の動きがよく描かれていることでしょうか。

小学校高学年になり、外見や男子のことが気になり始め、生理がはじまり、胸がおおきくなり…

からだに様々な変化が起こるときって精神的にもかなり敏感ですよね。

めちゃくちゃ共感したのは同級生男子の幼さに辟易するところ。(笑)

でもダイアナも彩子もまだまだ子どもで、自分の抱えるもやもやを言葉にできず、感情的な言葉で表してしまったり、態度に思い切り出してしまったりします。

ほんとうは仲良くしたいのに、大好きなのに。

素直になれないこども心に共感しました。

仲たがいしたまま会えなくなった2人。

ダイアナも彩子も、それぞれとても素敵でかわいい女の子なのに、そう気づくことができなくて、違う自分になろうとして少しおかしな方向へ進んでしまいます。

ダイアナの言葉の中に「自分で自分に呪いをかける」という言葉があります。

その呪いを解いてくれたのもまた、久しぶりに会う親友でした。

相手との違いを受け入れて、相手を許し、自分自身を認めてあげられる。

それって最高の関係ですよね。

自分のこと、ちゃんと大事にできれば、相手のことも大事にしてあげられるのかな。

そう思わせてくれる本でした。