風に乗ろう。 風のマジム/原田マハ

最近、何かわくわくすることありましたか?

あんまり。毎日楽しくない。

コロナでやりたいことできんし。

なんかもう、毎日疲れた。

って思っている人にぜひ読んでいただきたい本です。

今日ご紹介するのは、原田マハさんの、「風のマジム」。



「本日は、お日柄もよく」以来の原田さんのファンとなったわたしは、とにかく原田作品を集めています。

どの作品も、うまく言葉にできないけれど、人の小さなこころの動きの描写がとてもきれいで、どれを読んでも大好きになります…。

そして今「風のマジム」に出会えてよかったなって思います。

明日が楽しみになる、とても素敵なお話でした。おすすめです!


それではあらすじへ。

あらすじ


主人公のまじむは、沖縄生まれ、沖縄育ちの28歳。

嫌なことも多いけれど、派遣のおしごとをしながらおばあとおかあと3人での生活を大切に過ごしていた。

ある日社内で、一枚の書類と出会ってから、まじむの人生は転機を迎える。

それは、社内ベンチャーコンクールの告知。

ふと思いついたことが、心から離れなくなり、まじむはその夢の実現のために、コンクールに応募することにした。

くじけそうになるたびに、誰かに支えられながら夢を追い続けていくまじむ。

まじむは沖縄のさとうきびで沖縄のラム酒を作りたいという夢を、実現できるのか。

実話をもとにした、沖縄で繰り広げられるサクセスストーリー!


名言

「長い時間をかけて、はぐくんできた夢。

もはや、自分だけの夢じゃない。

これは、私の大切な人と一緒にみている夢なのだ。」

感想



新しく何かをはじめようと思ったとき。


うわ、これ、面白そう、って思ったとき。

今までの自分が変わりそうな何かに出会ったとき。


ふわっと全身が粟立つような感覚、感じたことがありませんか?

わたしはこの本を読んでいて、そんな気持ちになりました。


そわそわ、そわそわ。

緊張しているような、怖いような、でも嬉しくてわくわくする気持ち。

沖縄病、という言葉がありますよね。

沖縄の食べもの、海、人々、その雰囲気に魅せられて沖縄に取りつかれてしまう病。


残念ながらわたしは沖縄に行ったことがないけれど、沖縄にはポジティブな気持ちにさせてくれる風が吹いてるのかな、と思うと、行ってみたいなとおもいました。



まじむ。沖縄の言葉で、真心。


ほんとうに心からいいと思うものに接するときは、真心が生まれるんだと思う。

そしてその真心が、そのものをさらに素敵なものにしてくれるのだろう。

まじむが周りの人を巻き込みながら、周りの人に支えられながら奮闘姿がとてもかっこいいです。

真心をもつひとたちの、まっすぐな夢への道を描いたこのお話にとても勇気をもらいました。



長引くコロナ禍の中で、なんとなく世の中に鬱屈とした雰囲気が流れていて

他人の行動に目くじらたてて、まわりを気にして好きなことができない日々が続いています。

夢とか希望とか、前に向くための力を吸い取られているような気がしていました。

そして何より、人を信じる気持ちも。

でもきっと、いつまでもこのままじゃないから

前を向く力は、自分の中にためておきます。

誰かの背中を押す力も。

風が吹いたとき、一緒に昇っていけるように。

今のところ、2021年で一番好きな作品。

ぜひみなさんも読んでみてください。