自分で切り開いていく サーカスの夜に/小川 糸

今日ご紹介するのは小川糸さんの「サーカスの夜に」です。

小川糸さんとの出会いは「食堂かたつむり」でした。

本屋さんでみかけたかわいいフォントのタイトルに惹かれ吸い寄せられたのを覚えています。

「つるかめ助産院」も読みましたが、なんだかほっこりする読後感がまた次も読みたいなと思わせてくれる素敵な作家さんだなあと思いました。

あらすじ

両親の離婚をきっかけに、血のつながらないグランマとふたり暮らしをしていた少年。

13歳の誕生日に、憧れのサーカス団に入団することを決めます。

焦がれて入ったサーカス団。

個性的で刺激的な団員たちと毎日を過ごすうちに

彼は自分の居場所を見出していく。

感想

大好きなグランマと離れることを選んででも、サーカスに入ることを選んだ少年。

でも彼の気持ちは希望に満ちていた。

わたしも仕事をはじめたときは、こんなふうにきらきらした気持ちだったのかなあと思いました。

今年で6年目、理学療法士として働くことにも慣れてきました。

これまでたくさんのありがとうをもらってきましたが、

慢心してしまっているような気がします。

こんなもんか。っていう気持ちがどこかにあって、

変わらない毎日に飽きてしまっているのかも。

本当はこんなふうになりたい、あれもやりたいこれもやりたいという思いがあるのに、ふたをして、代り映えのない日々を消費していました。

最初は自分や他人のひとつひとつの行動に敏感で

悔しい気持ち嬉しい気持ちもジェットコースターみたいにめまぐるしかった。

理不尽なことに苦しくなることもある。

悔しくて泣きながら寝ることもある。

でもその先に

なりたい自分がいたり

もらいたい言葉がある。

そのために努力を惜しまない人間でいたいと思った。

サーカスで少年が出会ったローズをいう女の子が少年に声をかけてくれます。

「少年、あなたが想像できることは、実現できることよ。道は、自分で切り開くものなんだから!」

思い出させてくれてありがとう。

またつらくなったときに、少年に会いに行きたいと思います。