
今日は宮下奈都さんの「太陽のパスタ、豆のスープ」をご紹介します~!
2016年本屋大賞で大賞を受賞した「羊と鋼の森」で注目を集めた宮下奈都さん。
著作を買い集めている作家さんのひとりです。
そしてこの作品はわたしが宮下さん作品初挑戦の本です。
カラフルな表紙に惹かれてジャケ買いしました。
宮下さんにひきわせてくれた表紙に感謝!!
3人の子どもの母でありながら、執筆活動を続ける彼女の人柄が現れているエッセイもとてもおもしろくおすすめです。
背伸びしなくていいよっていう、等身大の宮下さんが書く文章がとてもここちよいので、ゆっくりした気持ちになりたいときにはぜひ読んでほしいと思っています。
あらすじ
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結婚式直前に婚約破棄された明日羽(あすわ)。
これまでになく落ち込み、沈んでいる彼女を心配して、叔母のロッカさんはある提案をする。
「やりたいことや、楽しそうなこと、ほしいもの、全部書き出してごらん。」
その名も「ドリフターズ・リスト」。
はじめはそのうち、そのうち、と乗り気じゃなかった明日羽だが、
すこしずつ書き始めて、自分自身と向き合い始める。
自分が何を大切にしてきたのか、これからどうなっていきたいのか。
明日羽は少しずつ前を向く。
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感想
とてもとても大好きな作品です。
みなさん、自分のやりたいこと、できてますか?
すきなこと、できてますか?
毎日楽しく過ごしてますか?
わたしはどちらかというと、「こうあるべきだ」「~しなければならない」という思考が強くて、自らを縛りつけてきました。
まわりによくみられたくて、虚勢を張っていたのです。
たくさんの「must」「have to」にとらわれてほんとうにやりたいこと、
自分が大切にしていることが、自分自身でもわからなくなってしまいました。
時間に追われ、やることに追われ、よくわからない世間一般の価値観によるプレッシャーに追われ…
やりたいことができない毎日になっていませんか?
わたしは休みの日もあれやらなきゃこれやらなきゃと、仕事が頭から離れなかったり、自分に求められている姿を達成するのに必死でした。
いえ、過去形ではないですね。
正直今もまだ、まわりによく見られたい自分を完全に捨てることはできていません…。
でも、一日いっこでも、自分の好きなことしたいなーっておもったり
自分らしくいられるために自分をほめたり、だめなところも受け入れたり、こうしたいって思うことをやっていきたいなと思います。
自分を一番嫌いな人は、自分であるといいます。
自分自身を受け入れること、とても難しいけれど
人生を楽しむためには絶対に必要なことだと気づかされました。
どうか自分の声を大切にして、毎日を大切に過ごしてほしい。