一夏の不思議な体験 ペンギン・ハイウェイ/森見登美彦

今日はコチラ、森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」。

アニメ映画化もしましたし、ご存知の方も多いかもしれませんね。
イメージ通りで素敵な映画でした!

森見登美彦さんは、有頂天家族や四畳半神話大系を書かれた作家さんですね。
森見さんの小説も多くが映像化されています。アニメが多いですね。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットを書いた中村祐介さんがよく書籍カバーやキャラクターデザインを担当されていますね。見たことある方も多いのではないでしょうか。
そんなビジュアルと、京都を舞台にした小説が多い中で、ペンギン・ハイウェイは全く別物。
こんな小説も書かれるんだなぁと思いながらも、主人公の独特なキャラクターに森見テイストを感じました。

さてお話について。


小学生にしてはおとなびている「ぼく」と、ペンギンと、お姉さんの一夏の思い出。

「ぼく」は頭のよい男の子で、毎日ノートを書き、本を読む。たくさんのことに興味を持って毎日を過ごしています。

お姉さんは「ぼく」が通っている歯医者さんに勤めているきれいな女の人。
「ぼく」のことを「少年」と呼び、大切にしてくれている。
そしてある日、「ぼく」とお姉さんの住む町に突如ペンギンが現れる。
このペンギンはどこからきたのか?
「ぼく」の冒険が始まる。


わたしはこの本を読んでいて、好奇心を持つって素敵なことだな、と思いました。

物語の中で、「ぼく」は本当に多くのことに興味をもち、いろいろなことを考えます。

「なんでだろう」「どうしてこうなるんだろう」と考えることこそがわたしたちの原動力ですよね。毎日毎日同じことの繰り返し、社会人になってからは節目もなく、ゴールもなく過ごしてしまい、せっかくの毎日を漫然と過ごしてしまいがちです。ちょっとした心の動きも、忙しい毎日に埋もれていく。仕事中に思いついた「なぜ」だったり、ちょっとしたひらめきも、あわただしく過ごしてはいつの間にか消えてしまっている。

もっともっと、自分の心の動きに素直に生きたいなと思いました。好奇心に身を任せられる子どもって、なんてかっこいいんだろう!めちゃくちゃに人生楽しんでますよね。

わたしも見習わなくっちゃ。


そしてもうひとつ。

これからの自分を決める出会いって、いつまでも色褪せないものだよなとも思いました。
自分にもそんな出会いはあったな…

わたしにとっては、これからを決める、というよりは、その時のわたしを救ってくれた人との出会いだったんですけれど。

あ、この出会いは特別なものなんだなという予感がありました。

この本を読むまで、脳みその奥のほうにしまってたけど、やっぱりしっかり覚えている、大切な記憶なんですよね。忘れてたな、あのときの気持ちは忘れちゃいけないのに。

人生における、きらきらした宝物のような部分をつめこんだ、ひと夏の物語でした。
すっきりするような、切ないような読後感、あなたもおたのしみください!