大切なものをかけあわす ストロベリーライフ/荻原浩

荻原浩さんの「ストロベリーライフ」。
荻原作品はまだあまりたくさん読んだことがないのですが、これはすごく情景が浮かびやすくて、スラスラ読めました!
そしてこれが2020一発目に読んだ本でした。新年に読んでよかったなぁと思うお話でしたね。

ではあらすじへ。

恵介はフリーランスをはじめたばかりのデザイナー。でも仕事の依頼は次第にこなくなり、オフィスで電話を待つ日々だった。
そんなとき、静岡の父親が倒れ、やむなく家業を手伝うこととなる。
両親は知らない間にイチゴまで育てるようになっていた。
農業なんてかっこ悪いと思いながら、放っておけず慣れない手つきで農業を続ける。
さらに東京に置いてきた妻の美月とはイチゴ農業をめぐって少しずつ心の距離を感じるようになっていた。

恵介の仕事はどうなるのか?
美月たちとの生活は?
そして、イチゴは?

家族が心配なきもちと
自分のやりたいことへの葛藤。

わたしも実家を離れて8年が経ちました。
絶対に帰らないと思いながらも、家族に何かあったら駆けつけられる距離にはいたくて、、今の家に落ち着いています。
少し離れていた方が自分らしくいられる気がして、家族のためにそばにいすぎると、窮屈で自分が出せない。そう思ってました。田舎ですしね。笑

でもこの本を読んでみて、そんなに難しく考えなくて、両方を選んでがんばるのもありなのかも、なんて思いました。
「選ばないといけない自分」に酔っていたのかも。
大切なら離しちゃだめだよね、と思うことができました。

「上」を目指すだけが夢なのではない。誰かとともにある姿を思い浮かべるのも、また夢なのです。

ぜひみなさんも読んでみてください。