
辻村深月さんの「かがみの孤城」。
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学校にいけなくなったこころ。
部屋に閉じこもっていると、ある日部屋の鏡が突然輝き始めた。
その鏡に手を伸ばすと吸い込まれ、その先には…城があった。
そこで出会ったのは、オオカミの面をつけた少女と、同年代くらいの6人のこどもたち。
この城はいったいなんなのか、
彼らは一体誰なのか。
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ぜひ読んでみてください!
わたしは中学生の頃、どちらかというと浮いてるタイプでした。
トイレに1人で行けない友人が謎でしたし、ちょうど読書にハマり出した頃でもくもくと本を読んでました。
部活の友人ともうまくいかず、毎日辞めたいなーと思いながら、やめたら負けという意地だけで続けている日々でした。
わたしはこの本を読んで、
分かり合えない、言葉が通じない人間はこの世に必ずいるのだ。
そんなやつは相手にしなくていい。
というメッセージを受け取ったような気がしました。
どうしても相容れない人間っていますよね。
そんな人たちとうまくやる必要なんてないのだ、と教えてもらったと思っています。
特にこの今のコロナ禍の中で、誰の目から見ても正しいやつなんていないのだと、強く思いました。
それなら自分らしく生きよう。
ポジティブな救いのある作品でした。